BONO

スタンス

デザインで感情を動かす


モノの向こうに人がいる

”デザインする人”では、BONOとしてデザインやデザイナーをどう考えているかを書き置いておきます。

こんな感じの記事が続いていきます。
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  • クリエイションで感情を動かす(このページ)
  • デザインは手段でしかない
  • "デザイナー"という肩書きに囚われない
  • デザイナーはクリエイティブの強いビジネスパーソン

このページでは、感情について書いてみようと思います。

デザインを”やってるつもり”の失敗

私がデザイナーとしてのキャリアをスタートした2014年、ちょうどUI/UXデザインが業界で話題になり始めた時期でした。当時、私も「ユーザーはこう考えるよね、だからXXが大事だ」という思考を持ちながらデザインに取り組んだつもりでした。しかし、後にそれが「やってるつもり」に過ぎなかったと気づくことになります。

NewsPicksのアプリリニューアルに取り組んだ時、エンジニアと密に連携して最高のUIを目指していたつもりでした。しかし、その成果は数字に全く現れなかった。良い結果はなく、わずかに悪い結果が観測されてUIのせいにされました。

これが何を意味するかと言うと変更はユーザーにとって、少なくともその観測範囲では意味のないものであり、彼らの行動や心に響かなかったのです。

そのときにはじめて”形”に囚われていたこと、ユーザーのことを考えていたつもりけど全くもってズレていたことに直面します。

デザインとは感情を動かすこと

では、デザイナーとして何を考え、何をデザインするべきか?
私個人としては、「感情を動かすこと」という表現が個人的にはしっくりきています。(自分なりの表現を探そう)

お笑い芸人が漫才でオチを作るように、サスペンス映画がクライマックスで伏線を回収するように、これらすべてが私にとって「デザイン」です。ある目的のために計画された体験、その結果人に変化をもたらします。その結果wに向かってデザインを使うのが本質だと考えてます🧐

私が思うに、デザインは「受け手の立場に立ち、目指すべき状態に導くための設計」です。そして、その「目指すべき状態」のほとんどは感情に関係しています。感情は、強制されるものではなく、特定の事象によって引き起こされます。

BONOで学ぶデザインは、おそらくUI/UXがメインになるでしょう。しかし、決してUIの作成やUXフレームワークの使用がデザインの最終目的ではありません。人々の感情をどのようにポジティブに変化させるか、そしてそれによって何を解決するかです。

優れたグラフィックデザインも、単に「かわいい」「かっこいい」といった感情を超えています。それは感情を動かす力を持っています。グラフィックは、心に直接訴えかける視覚的な手法として非常に強力です。

デザイナーとしての私たちの役割は、デザインを手段として人々をポジティブな方向に動かし、具体的な解決策を提案することにあります。