BONO

スタンス

デザインは手段でしかない


デザインが上手くなることはゴールではない

デザインは手法であり、スキルです。
そしてそれでしかないです。何に、どう使うのか、で変化します。

料理で言うと、綺麗に野菜を切ったり、お肉をやらかく焼く方法とその練度と一緒です。それができるからといってユーザーにとって美味しい料理を作ることにはなりません。“美味しさ”を感じるには、提供される料理のメニュー、料理の見た目、食べる場所、食器、接客、提供時間などなど複合的であり、ユーザーが何を求めるかにもよります(すぐ食べたいならマック、記念日ならカウンターの寿司かもしれません)

ここで言いたいのはデザインはユーザーに良いサービスを提供するための手段でしかないことです。良いサービスを具体化して使う人に喜んでもらうこと、そのためにどうしたらいいのか?を考えて具体化することが、作る時に意識を向けるべきです。

それをBONOではクリエイションと呼びたいと思っています。
デザインを学ぶのだけど、ゴールはデザインではなく、その先にある人の感情や状態です。
デザインオタクになるのは良いですが、正しいかどうか?を知識だけで判断することに囚われずに痛いです。

アイデアを形にするデザインの強さ

デザインの真価は、アイデアを誰もが触れ、体験できる形に具現化できる点にあります。たとえば「この部分が悪いから改善したい」と思っても、具体的なイメージがなければ、解決できるかどうかの判断は難しいでしょう。

また、デザインは単に言われたことを作るだけの技術でもありません。
それは、解決策を形にする過程で、顧客への共感、問題の発見、アイデアの具体化と検証、そして実際に人が触れる形を詳細に定義する一連の流れもデザインです。
多くの人はデザインを装飾としか見ないかもしれません。ただデザインという言葉は常に広がりを見せていますし、マーケティングやエンジニアリングなど他分野と共有する部分も増えてきました。

▼ デザインの流れ

  1. 顧客への共感
  2. 問題の発見
  3. 解決策の考案
  4. アイデアの具体化
    3.テスト
    4.実装…

すべてのデザイン工程をすぐにできる必要はありません。
特定の領域から貢献できるようにしていくことで現場に入ることはできます。
ただ広がったデザインに求められることは作るだけの部分ではなく、ユーザーへの共感とそこから解決アイデアをチームで考えていける人にすでに移っています。生成AIの登場でこの流れはさらに加速しそうです。

BONOではデザインをこの視野で捉え、未経験者に必要なものをロードマップのページで定義したり、基本のスキルを身につけるコンテンツを提供していきたい。