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ヘルシーなモチベが生まれる場をデザインしたいBONOの2023年。失敗とやること。

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BONOを運営しているカイクンです。キャリアの路頭に迷いYoutubeと動画の毒に侵されて3年目に入りました😂

今は”創る人”のためのデザインコミュニティ「BONO」を運営しています。今のところ1人で運営していて、ありがたいことに22年で約15人ほど未経験からデザイン職に転職するメンバーが出ました。しっかりとUI/UXデザインを学べる場所になっています。

去年の自分は何をやっているのかイマイチ分からずあたふた進んだ年だったので、備忘録として22年やったこと、失敗したこと、23年の話を残しておきたいと思います。

それでは行ってみよー!

2022年 やったこと

ロードマップの公開とブラッシュアップ

22年に1番力を入れたし、考えを巡らせたのが「ロードマップ」の存在です。様々なメンバーと話す中で、困難な継続とわかりづらいデザインの学習ハードルを下げるために出てきたアイデアです。

BONOに入る人の7-8割は”デザイン未経験だけどUIデザイナーになりたい”メンバーです。みんなデザイン領域に関する知識もなく、調べればいろんな単語が出てくる割に、どうすればデザイナーになれるのか分からない。正直情報は溢れているんですが、浅く広いのが現状で、”道”を自分で設計するのが困難な状態でした。

”いろんな必要なことがあるのはわかるけど、それに疲弊してしまう”という声から考えたのがロードマップです。良くも悪くも「これをゴールに進める」というのを推す形のものです。これがUIデザインだ!と思ってしまうと良くないのですが、最初のとっかかりで現場に入るために必要なことを実践していくのには最適だと考えています。(残りの必要なことは現場でデザインしながら拾っていけば良い)

ロードマップを強くしていくことで、自分的には誰のために何をしなくてはならないのか、が明確になった1つでした。

コースの登場

ロードマップに関連して、年末に”コース”という概念を採用しました。
ロードマップの通りにやれば良いのは分かったが、その道中で”今自分は何をしているのか?”、”何を目標に走るべきなのか?”に迷いが生じるメンバーが出てきました。

全く知らない分野の継続をするのはかなり大変です。せめてわかりやすい「中間目標」と「期間」を意識しやすいように、クリアすべき目標を”コース”にして、ロードマップの中に組み込むことにしました。

まだ表現やコミュニケーションは荒いですが、”この2ヶ月はコレを目標にして走る”がやりやすい設計になったのかなと思っています。23年もブラッシュアップしていきたいですし、未経験以外の方向けの新しいコースも提供できるようにコツコツ進めていきたいと考えています。

UIの見た目の基礎コンテンツ

22年、BONO向けにいろんな動画を出していますが、「UIビジュアル基礎」「FailurePoint 課題の見つけ方」「ナビゲーション基礎」「ゼロからはじめる情報設計(制作中)」の4つが大きい制作しました。

特に「UIビジュアル基礎」はBONOでフィードバックする中でよくあるコメントを抜粋してコンテンツにしたものです。ちょっと難易度が高いものもありますが、早めに知っておくと後々の成長率が上がる内容にしています。遅かれ早かれ知っておくと見た目の制作で困らないもの、という感じです。

初心者向け、基礎コンテンツのパワーアップ

11月からは「ゼロからはじめる情報設計」を制作中で、これは”どういう考え方で、UIのどこに何を配置するのか”をトレースしながら学べる内容です。UIは見た目だけ作ればいいわけではなく、現場の要件やユーザーを意識してデザインしなくてはならず初心者にはここが分からない部分です。
解説するというより考え方、ドキュメント制作、UI制作をトレースすることでやり方を体験して身につけるコンテンツになってます。

これらの基礎系コンテンツが揃うことでロードマップで身につけて欲しい必須の基礎を実践できるようになるかなと思っています。今のコンテンツでも転職してるメンバーもいるので不十分ではないですが、よりわかりやすく身につけられるようになるかなと思っています。

22年はすでに出ているコンテンツもブラッシュアップしつつ、より誰でもUIデザインをはじめやすくしていきたいと考えてます。

コミュニティらしくなってきた

オフラインのパワー

今年は関東メンバーの大規模オフ会をやったり、転職者のお祝いやったり、プライベートでもサウナ行くメンバーが出てきたり、Timesチャンネルでお互い切磋琢磨し合ったり…。ちょ〜っとずつ”場”っぽくなってきました。

デザインの話をするのにも、まずは人としてお互いが信頼できたり、知っていく機会がないとなかなか難しいので、長い目でみてメンバー同士でポジティブな変化を知らずに与え合うような円ができると良いなと思っています。

Times文化

中でもTimesをやったのはよかったです。メンバーの勉強の頑張りがわかって刺激になったり、現場メンバーの情報シェア力によって見るだけで大体のデザイン情報が入ってきたり。僕も刺激になる機会になっているし、困っているメンバーに手助けできる機会が増えました。

まだまだ問題はあるんですが、居るだけで気分が上がって、デザインや創造が楽しくなるような場作りを23年は本格的にしていきたいなと思っております。僕もパワーを貰えるステキな場所にしていきたい。

失敗

メンバーが増えてやるべきことが宙に浮く

今年で去年の倍ぐらいメンバーが増えて200人を超えてくる状態になりました。めちゃくちゃありがたいことで可能性を見出す反面、様々な声や状況がリアルに見えるためそれに翻弄される形にすごくなってしまった2022年だと思います。

今までシンプルに理解していたユーザー像も、今は複数の方向性のコアメンバーが生まれていることを感じます。メンバーのレベル感も違うので、しっかりと整理してそれぞれに届くサービスを届けていかないと沈んでしまうな、と危機感を持った1年でした。

西口さんのマーケ本でユーザーを複数に定義して、価値提供をしていくということが書かれて参考にしてサービス設計をしていこうと考えています。年末年始にコアメンバーのことを考えて、前進していきたいと思います。

熱量の減るコンテンツ

今年1番の失敗はこれだったと思います。メンバー数が多くなり、声を聞く中で、”本当に必要な機会やコンテンツ”を見失っていました。自分自身、”これを作る意味はあるんだろうか?”と思いながら作っていた時間がかなり長かったと思います。

そのため新しく作ったものにも自信が持てずに、必要性をしっかり伝えることもせず、時間を無駄にしてしまったモノが多くありました。

もはや自分はいわゆる”デザイナー”ではなく、メディアを使って機会や場をデザインするような立ち回りをすることが求められています。その中でコンテンツは間違いなく軸になる要素です。ユーザーを見失わずに、機会やムーヴメントをポジティブにデザインできるように23年はやっていきます。

1人でやってるのにあれもこれもやろうとしていた

結局、ユーザーがわからずやることが分散していたと思います。1つ1つの施策が薄くなってしまっていて、MVPだと思ってやったことも中途半端に学びを得られないまま捨ててまた新しいことをしていたように思います。

個人的には運営のモチベーションが下がっている時期が多かったのも22年です。様々な状況に勝手に振り回される認識を取ったり、”やらなくては”という気持ちで自分の気持ちがアガらないことを振り返るとやっていたように思います。1人である強みであり弱みでもありますが、「やれることが少ない」を軸に、「自分がやりたいこと」も良い塩梅で混ぜつつ、高く場のデザインをしていけたらと思っています。


😇
読んでいただきありがとうございました!!